セカンドキャリアとは、おもに定年後に時間の空いたシニア世代が、第二の働き方として選ぶスタイルです。
もしくは、50代に会社を早期退職をして、あらたな道を歩むスタイルも、セカンドキャリアといえますね。
シニア世代でホームヘルパーとして働く方は、50~60代は決して珍しくなく、最高齢ともなると80代のヘルパーも活躍しています。
ただ、シニア世代心配になってくるのは体力面ですよね。また、必要な資格や、どんな雇用形態で働くことになるのか?など、不安な面はたくさんあるでしょう。
ここでは、セカンドキャリアとしてホームヘルパーとして働く場合に、確認しておくべきことや大切なポイントなどをまとめました。
ご参考になれば幸いです。
60歳以上のホームヘルパー求人はあるのか?
通常、ネット上の求人サイトでは、年齢制限を設けた求人を掲載することができないので、60歳以上のホームヘルパー求人があるのかどうかを調べることができません。
そこで、ハローワークサイトを使って、主要都市それぞれのホームヘルパー求人を調べてみると、以下の結果となりました。
求人数 | |
---|---|
北海道 | 101 |
宮城 | 27 |
東京 | 155 |
神奈川 | 49 |
大阪 | 164 |
愛知 | 40 |
福岡 | 81 |
求人の詳細を見ると、多くは「64歳以下」の応募条件を設定していますが、中には年齢条件を「不問」としている求人もありますので、60歳からのホームヘルパーへの挑戦は、決して不可能ではないでしょう。
介護の資格取得に積極的なシニア世代
60歳以上でも、ホームヘルパーとして活躍できる根拠はまだあります。
資格サイトで有名な「ユーキャン」が公表している、60代の人気資格ランキングによると、1位が介護ヘルパーの11.9%という結果になっています。
男女別にみても、男性は第2位、女性は第1位ですから、シニア層は介護の資格を必要としているといえますね。
50~60代になって未経験からスタートするのは大変かもしれませんが、これまでに介護職のご経験があるシニア層は、重宝されるのは間違いありません。
介護施設より訪問介護事業所をオススメしたい理由
介護のお仕事は、大雑把にわければ「施設」か「訪問介護」の2択ですが、筆者が高年齢層のヘルパーに介護施設より訪問介護事業所をオススメしたい理由は、以下の3点です。
- 親の介護経験を生かせる
- 家事援助のスキルが高い
- 夜勤なしの日勤で短時間労働が可能
親の介護を経験を生かせる
セカンドキャリアとしてこれから働きたい方の中には、自分の両親の介護経験がある方も多いのではないでしょうか。
生活環境や好みなどは人それぞれですが、在宅の介護をご経験されているなら、ホームヘルパー業務に大いに生かせるでしょう。
家事援助のスキルが高い
これまで何十年と家で家事をこなしてきたベテラン主婦なら、家事全般の基本スキルは身についているでしょう。
ホームヘルパーのお仕事には生活援助があるので、家事をこなせるほうがお仕事を任されるチャンスは多くなります。
夜勤なしの日勤で働ける
厳密には、「介護付き有料老人ホーム」などのホームヘルパー求人には夜勤もありますが、訪問介護のお仕事は基本的に日中働ける求人が豊富です。
正社員となると残業や事務作業まで業務量が増える傾向にありますが、パートや登録ヘルパーなら、「午後から夕方まで」など自分の働きたい時間にシフトを組んでもらうことができます。
シニア世代がホームヘルパーに求めるやりがいとは
シニア世代に限ったことではありませんが、多くのシニアヘルパーは誰かに必要とされることの喜びを求めているようですね。
介護業界の大手企業「ソラスト」でも、60歳以上のシニア世代をホームヘルパーとして積極的に採用しています。
「60歳以上の方の多くは、まだまだ社会貢献したいと強く望んでいらっしゃいます。介護業界には、“社会に求められる仕事でセカンドキャリアを築きたい”という人にとって、活躍できる場がたくさんあるんです」(遠藤さん)
ホームヘルパーになるには、介護職員初任者研修の修了(取得)を条件とする求人は多いですが、介護事業所の中には資格取得費用の負担をしてくれる法人もあるので、興味のある方は一度ハローワークなどでお話を聞いてみてはいかがでしょうか。
参考サイト
高齢ホームヘルパー、なぜ急増? 60歳以上が36%:
https://www.asahi.com/articles/ASJ993JJ3J99PTFC005.html
60歳からのお仕事…介護は無理?
https://www.minnanokaigo.com/community/C14956254/