未経験からホームヘルパーデビューを考えたときに、もっとも心配なのが、「自分はホームヘルパーに向いているのか?適性があるのか?」ではないでしょうか。
ここでは、ホームヘルパーの適性について、ホームヘルパー経験のある方からヒアリングした内容をもとに、重要となるポイントを6つリストアップしました。
ご参考になれば幸いです。
人当たりが良い人
ホームヘルパーは、相手のお話を聞いたり、気配りが得意な、人当たりの良い人材は適性があるといえます。
訪問介護は、ご利用者と一人で接する機会が多いので、うまく聞き手になってあげたり、体調の変化に気づく必要があるからです。
人当たりが良い人とは、受容的であるともいえます。
ご利用者には、ご家族や医療・福祉関係のさまざまな職種が関わることが多いですが、それぞれの立場からより良い暮らしができるよう工夫やアドバイスをします。
それは必要なことではありますが、介護を必要とするほどの心身状態であるご利用者にとっては、ときには重荷になってしまうこともあるんです。
たとえば、医師から食後に飲む薬を「ちゃんと飲んでね」と言われて、さらに毎日家族にちゃんと飲んだか確認されると、つい「薬飲むのめんどくさいよ、一日くらい飲まなくてもいいだろう!」と言いたくもなりますよね。
そんなとき、「そうですよね、私もときどき薬飲むのイヤになりますよ。毎日努力されてますね」と相手の立場に立って考えることができる方は、適性があるといえるでしょう。
誠実で口が堅い人
ホームヘルパーは、訪問先でご利用者のプライベートに触れる機会が多いため、誠実さや口の堅さは、介護施設勤務以上に大切になってきます。
コミュニケーション能力が高いとしても、おしゃべりでプライバシーを害するような発言をする方は向いていません。
ポジティブな人
訪問介護のご利用者には、要介護度が低く、まだ元気な方も多いため、皮肉や嫌味を言われたり、叱責を受けてしまうことも珍しくありません。
ですので、どんなときも笑顔で「申し訳ございませんでした」と言って、すぐに気持ちを切り替えられる人は向いています。
前職が他業種で、未経験からホームヘルパーを始める方でも、たとえばクレーム対応が得意だった人などは重宝されるでしょう。
冷静にお仕事ができる人
ホームヘルパーとして、自身に課せられたお仕事を、責任感を持って淡々とこなせる方は向いています。
介護は、つねに問題発生とその解決を繰り返すため、神経質な方や、感情移入してしまう方などは、精神的にツラくなって辞めるケースが多いです。
また、予期せぬトラブルが起きても、機転を利かして臨機応変に対応できる冷静さも大切ですね。
人が好きな人
ホームヘルパーを含め、介護士になるためにもっとも必要な条件は、人と接することが好きなことです。
どんな人に対しても、好き嫌いなく平等に、上手に接することが得意な人は、ホームヘルパーに向いています。
積極的に動ける人
ホームヘルパーは、業務内容がたくさんあるので、フットワークが軽く、つねに積極的に動ける人が向いています。
逆に、大雑把で細かい点に気づけない人や、指示がないと動けない人は向いていません。
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まとめ
ホームヘルパーの適性をまとめると、以下の通りです。
- 人当たりが良い人
- 誠実で口が堅い人
- ポジティブな人
- 冷静にお仕事ができる人
- 人が好きな人
- 積極的に動ける人
ただ、今働いている現役のホームヘルパーが、上記の適性すべてを満たしているかといえば、決してそんなことはないでしょう。
ホームヘルパーが働く訪問介護事業所には、それぞれに介護方針があって、求める人物像は違います。
ホームヘルパーは、上記6つの適性の内、どれか1つでも当てはまれば、それは立派な武器となります。
未経験でも自信をもって、チャレンジしましょう。